ブックタイトルBloomLetter118

ページ
1/4

このページは BloomLetter118 の電子ブックに掲載されている1ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

BloomLetter118

【夏祭り】さあ、待ちに待ったお祭りの日。フロアはお祭り気分を存分に味わっていただけるよう、紅白の垂れ幕や提灯などで飾り付け、女性職員は浴衣姿で、男性職員も甚平姿で皆さまをお出迎えいたしました。今日は無礼講と言わんばかりに、いつものスケジュールとは違って、歌を歌っていただいたり各コーナーに設けたゲームをしていただいたりと、朝から会場は大盛り上がり。専務からは、日頃の感謝の気持ちを込めて皆さまにご挨拶がありました。午後からの恒例のくじ引き大会でフロアの盛り上がりは最高潮に。今まさしく欲しいと思っていたもの、ウン!?と思うもの、いろいろあるかとは思いますが景品がくるまでのドキドキ感がもうたまらない!!「ハイ!○○さん一等賞~」フロア内が歓声の渦に巻き込まれ楽しい一日の幕が閉じられました。【土用の丑の日】夏真っ盛り!!八重桜本店では特に夏は滋養がつくと言われている鰻を皆さまに召し上がっていただきたく、土用の丑の日にお楽しみランチを企画致しました。タレを滲みこませたご飯の上に、食べやすいように一口サイズに切れ目を入れた鰻をのせ、その他、とりどりの付け合わせをそえてお出ししました。配膳が整った頃、料理長からは、一つ一つ心を込めた献立の説明をしましたが、お料理を前にしたご利用者さま達はもう目の前の御馳走を食べたくてウズウズしてしょうがない御様子。さあ、召し上がれ!!ご利用者さまからは「とても美味しかった。」「目の前にある鰻を早く食べたかった。」「説明が耳に入らない。」など、お喜びの声を沢山いただきました。皆さま、鰻のように長~く生きて参りましょう。台風が過ぎても残暑は続きます。屋内にいても水分補給を忘れずに。こころの遊歩道デイサービス八重桜デイサービス八重桜本店本店バリアフリーレストラン西勝康食べることは例外なく人生の楽しみのひとつであることは疑う余地はないでしょう。家族や友人との外食はひときわ楽しいことです。しかしながら要介護者にとっては、外食はままにならないことです。私たちの施設では、個々の嚥下などの問題に応じて、一口大、刻み、ミキサーなどの処理で料理形状を変えたり、量を調整したりするなどカスタマイズするのですが、一般のレストラン等の飲食店では、そうした切実なニーズに対して対応できる店はほとんど無いのが現状です。また、調理以前の問題として、車椅子での来店に対して玄関をはじめ、店内も全てバリアフリー構造でトイレも車椅子のまま使えるように広めに設計されている必要がある。また通路幅や席の間が広いことも必要です。要介護・要支援高齢者は毎年増加し、現在では約七百万人で、今後も間違いなく増えていきます。更に身体障害者は約四百万人います。これらの人々が、家族・友人と普通に利用できる飲食店が何故ないのでしょうか。飲食業の目線で考えると採算効率が悪いからだと推測されます。これはやはり私たちのような介護事業に携わる者に課せられた宿題と感じます。大きくても三十センチほどのヤマメと、その倍もあるサクラマスが、もともとは同じ魚だということをご存じですか?川での生存競争に敗れたヤマメの一部が、餌を求めて海へと下り、餌が豊富な海を回遊するうちに大型化したのがサクラマスなんだそうです。そのときは負けたように思えても、自分で自分に見切りをつけなければ、人生に「負け」なんてものは存在しません。人と競うのではなく、できることから少しずつ努力を重ね、昨日の自分よりちょっとだけでも成長しょうと心がける。そうすれば、いつの間にか、サクラマスのようにグーンと大きくなっているはずですよ。随筆家斎藤茂太英語のブルーム(bloom)は開花期・花盛り・元気・健康真っ盛り・顔の健康色という意味です。桜重八Bloom Letter 2021年9月118号