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【お正月を迎える餅つき大会】今年も八重桜恒例の餅つき大会がやってきました。昔ながらの杵と石臼を使ってぺったんこ、ぺったんこ!職員とご利用者さまが力を合わせて餅つき大会を行いました。男性職員は、さすがの力強さで石臼を壊す勢いです。女性職員も負けじと持てる力を出して餅を捏ねます。ご利用者さまも「昔を思い出すなあ」「何個もの鏡餅を昔は一人でついてましたわ」と昔話で盛り上がります。「せーの」「よっこいしょ!」「がんばれー」の声援が力になり、会場一体となって美味しいお餅が出来上がりました。力仕事の後はつきたてのお餅が入ったぜんざいを頂き皆さま笑顔で美味しいと舌鼓を打たれていました。一年のいろいろな物を吹き飛ばす元気な餅つき大会となり、これでより元気に新年を迎えることが出来そうです。【楽器演奏会のイベントが再開】マロンフレンズによるイベント演奏が戻ってきました。昔を思い出す懐かしい歌謡曲の調べに、ご利用者さまは聞き入っておられました。途中で鈴やタンバリンがフロアの皆さまに配られて、全員でその場の一つの音を作り上げた瞬間は素晴らしい光景でした。「あの曲知ってる」「これ青春時代に聴きました」ご利用者さまそれぞれが自分の思い出と共に演奏を楽しまれる言葉が色々と聞こえて来ました。中には感極まり、目に涙を浮かべられるご利用者さまの姿も…。終盤はクリスマス前ということもあり、ギターソロでの「聖者の行進」やクリスマスメドレーも。皆さま大きな声で合唱されていました。最後はしっとりムーディーに『ホワイトクリスマス』の演奏で締めをご利用者さまと職員共に少し早いクリスマスプレゼントを頂いた素敵なイベントとなりました。新年明けましておめでとうございます。デイサービス八重桜デイサービス八重桜本店本店先月号の小欄で作業療法の役割について触れたところですが、今回は認知症予防及び重度化防止の観点から、作業療法の効能を考えてみたいと思います。その前に、現在要支援・要介護認定者数は六六六万人と発表されていますが、介護や支援が必要となった主な原因には、関節疾患、脳血管疾患、骨折・転倒、悪性新生物・がん、心疾患などあるなかで最も多いのが認知症です。すべての原因の二〇%くらいになります。なかでも要介護1・2・3の人では原因の第一位になっています。認知症の予防が要介護にならないために極めて重要だということが分かります。そこで認知機能をできる限り維持して認知症を予防したり、進行を遅らせるために有効だとされているのに、作業療法があります。作業療法は食事・入浴・排泄・家事など日常生活に関連した作業を通して心身の機能の維持や強化を図ることを目的とします。作業療法は、医療施設やデイサービス、グループホーム等で取り入れらています。認知症リハビリとしての効果を高めるために、国家資格を持つ作業療法士による対象者の状態分析の上で、その人に相応しいプログラムを設定することが重要です。現場は必ずしも作業療法士が担う訳ではなく介護士とも連携して進めます。認知症の人は馴染みのない行動に苦手意識をもっていることが多いので、これまでの人生経験で得た「体で覚えたこと」「馴染みの作業」を活用するのが本人もストレスなく取り組みやすいのです。例えば、農家の人であれば、また園芸がお好きだった人であれば、土に触れる作業をすることで自信や懐かしい記憶を取り戻すことが出来ます。このように、馴染みの作業に触れることは強力な回想法としての側面もあります。作業療法にはもっと多く手段がありますので、また次回にご紹介したいと思います。要支援1一四・二%要支援2一四・〇%要介護1二〇・六%要介護2一七・一%要介護3一三・二%要介護4一二・四%要介護5八・五%作業療法と認知症リハビリ1西勝康英語のブルーム(bloom)は開花期・花盛り・元気・健康真っ盛り・顔の健康色という意味です。桜重八Bloom Letter 2022年1月122号