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概要

BloomLetter88

【節分豆まき】二月三日節分の日、ということは鬼が必要不可欠。スタッフは事前に鬼の衣装を手作りして準備しました。利用者様も鬼を退治しようという気合が十分満ちております。迫力のある鬼の登場、一斉に豆を投げつける利用者様。あちこちで大きな歓声が上がります。普段物静かな方が一変して、一生懸命に逃げ回る姿にスタッフも驚く場面もありました。やがて力尽きた鬼が退場すると、利用者様から大きな拍手が起こりました。これで今年も全員元気にすごせることを確信できた一日になりました。【映画観賞会の日】二月十二日今日は映画の日。懐かしいあの「八時だよ!全員集合!」の映像がスクリーンに流れ始めました。ほとんどの利用者様にとっては懐かしいのか、大きな歓声が上がりました。テレビ番組が全盛期の頃は高度成長期の時代。利用者様もわき目も振らず働いていたと思われます。そして一家団欒の場の中心にあったテレビに映っていた当時の娯楽番組。皆様にとってはかけがえのないあの頃の思い出がよみがえってきたのでしょう・・・【お誕生日会】二月十三日二月のお誕生日会が開催されました。二月生まれの方はお一人だけ、昭和九年生まれ、八十五歳になられた藤原様です。皆で「ハッピバースデー」の歌でお祝をすると、もうその段階から号泣状態、スタッフから手作りのお誕生日色紙が渡されると鼻水がヅルヅル・・マイクを向けても感動して「ありがとうございます」の声が出ませんでした。一年に一度の晴れの日ですが、歳を重ねることが嬉しいと思っていただけたらスタッフの喜びにも繁がりますね。二〇一七年十二月号でも取り上げました「改正住宅セーフティネット法」、要するに賃貸住宅に入居を拒まれることの多い「住宅確保要配慮者」を受け入れるオーナーに対して、家賃補助や住宅改修の費用の補助をするという仕組みですが、法律の施行以後の動きを調べてみました。奈良市ではセーフティネット住宅の登録をするものが極めて少なく殆ど何も動いていないようです。ところで登録数がダントツに多い大阪市に聞いたところ、補助が実行されているのは、住宅改修が大半で家賃補助はいまだ交付実績が無いと言うことです。その理由はこの補助率は、国が2、府県が1、市が1ということになっていて、大阪市は未だ補助が予算化されていないということなので、国も交付は出来ないという理屈なのです。聞いてみて唖然とするばかりです。これでは各自治体が重い腰を上げなければいつまでたっても、この高齢者をはじめとする住宅弱者の住居の確保は進まないということになります。このままでは「絵に描いた餅」ということになりかねないですね。市の負担は最高一件1万円くらいですから、さほど莫大な予算は無くても出来るのではと思うのですがねえ。西勝康デイサービス八重桜平城進まないセーフティネット住宅今月の名言格言現実は痛切である。あらゆる甘さが排斥される。現実は予想できぬ豹変する。あらゆる平衡は早晩打破せられる。現実は複雑である。あらゆる早合点は禁物である。湯川秀樹