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概要

BloomLetter95

【硬筆練習会】九月八日今日のレクリエーションは硬筆練習です。先ずは夏目漱石の「こころ」より抜粋した文章を書き写します。意外といっては失礼ですが、皆様しっかりとした文字を書かれていました。鉛筆の使い方も合格、普段は物静かに過ごしている男性利用者様が一字一字丁寧に書いておられる姿が印象的でした。次に簡単な漢字の書き取りをしてみました。指を動かすことによって脳は活性化されるといいます。このようなレクリエーションで利用者様の元気な生活をサポートしていきたいと思っています。【微笑みがいっぱいのネイルアート】九月十八日ネイルアート、男性には関心が薄いことがらですが、女性にとっては年齢に関係なく興味津々ですね。今日も先生にお越しいただいて利用者様にネイルアートをしていただきました。ツイザーを使ったかなり細かい作業です。完成した利用者様からは歓喜の声が聞こえてきます。そのあふれんばかりの笑顔に満足されている様子が伝わってきます。最後の記念撮影でも皆様の可愛い笑顔でいっぱいでした。これからも素敵な企画を提供させていただくように頑張ります。【敬老の日】九月十六日六万七千八百二十四人。これは何の数字かお判りでしょうか?厚生労働省が九月十五日に発表した百歳以上の高齢者の人口です。調査を開始した昭和三十八年度は百五十三人だったそうですから、その長寿化は目を見張るものがあります。そして今日は敬老の日です。我々が享受している豊かな生活は、戦後の混乱期を生き抜き高度成長期を支えてこられた方々のご苦労のおかげです。その感謝の気持ちを込めて「米寿」「傘寿」「卒寿」の皆様に、ご自身の手形の入った色紙を進呈させていただきました。今までの人生の軌跡を振り返りつつ、笑顔で次の節目への門出に、スタッフ一同ほかの利用者様と共にお祝いをさせていただきました。現在来年の三月オープンに向けて「L・ファミリーモア八重の家」の入居者募集を始めているところです。募集の対象は、今回は要支援1から要介護2程度の軽度の要援護の方たちに絞らせていただいています。しかしながら「自立」とおっしゃっている方々からもお問い合わせをいただいています。このような自立されている方向けには経費老人ホーム(ケアハウス)という施設があるのですが、市内には十三か所(総戸数四百五十五戸)しかありません。更に入居するには所得制限や諸々の条件があって誰でもという訳にはいきません。その一方で単身高齢者の数は全国では二〇二五年には七百万人と推計され、昭和五十年頃の十倍にもなります。奈良市も例外ではなく急速な増加傾向にあります。高齢者の一人暮らしには認知症の進行によって引き起こされるトラブルや孤独死などの問題が付きまといます。国が推し進めている地域包括ケアシステムの整備もはかばかしくなく、地域や民間の見守りサービスには様々な種類がありますが、できることには限界があります。高齢者の一人暮らしを支えるには最も良い方法は、自分らしく暮らせる高齢者集合住宅となります。他の住民の方との交流もあり、自由な生活を妨げるような規則も少なく、しかも日々の安否確認、健康管理のサービスやリハビリやサークル活動もできるような集合住宅がお安く提供されるのが理想です。私たち八重桜はその夢を追いかけています。西勝康デイサービス八重桜平城今月の名言格言自動車が走ることは複雑なことだ。しかし人間が歩くことの複雑さには遠く及ばない谷川俊太郎一人暮らし高齢者の理想の住宅