ブックタイトルBloomLetter97

概要

BloomLetter97

今年も早や十二月となりました。年が明けると団塊の世代が全て後期高齢者となる二〇二五年まであと五年になります。これを指して二〇二五年問題と言っています。二〇〇五年の介護保険法改正で初めて「地域包括ケアシステム」という言葉が使われました。高齢者が住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会を目指して二〇二五年を目途に整備が進められています。地域における「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」の五つのサービスを一体的に提供できるケア体制を構築しようというのが地域包括ケアシステムです。なかでも生活の基盤として必要な住まいがきちんと整備され、本人の希望と経済力に沿った住まい方が確保されることが地域包括ケアシステムの前提です。人生百年時代ということがよく言われる時代になりました。長寿はめでたいことですが、一方で連れ合いを失って一人暮らしになる人が非常に多くなっています。元気で自立している内はいいですが、超々高齢になるとそうもいかなくなるでしょう。その時になって困ることがないように「生活支援」「介護」等のサービスが提供されやすい共同住宅、施設など形は何でもいいですが、包括ケアシステムに組み込まれた「住まい」を確保する必要が、一人暮らしの方には必要でしょう。八十歳を超えたら早めの住み替えをお勧めしたいと思います。西勝康地域包括ケアシステムのおさらいデイサービス八重桜平城【バンビマジッククラブのマジックショー】十一月四日バンビといえば「小鹿」、さぞかし天使のような可愛い人たちかと思ったら、見るからに「ザ・おっさんたち」(笑)。その実力は如何にと思いきや、手さばきはお見事！の一言でした。スカーフを使ったりランプを使ったり、利用者様の視線を一秒たりとも逸らしません。マジックには必ずネタと仕掛けがあるのはわかっていますが、しかし目の前で食い入るように見つめていた利用者様は感嘆の声をあげるばかりでした。男性三名のチームでしたが、皆さんのお年は六十歳以上、その軽い身のこなし方はとても若々しいものでした。【愛らしいドッグセラピーの訪問】十一月十一日ドッグセラピーとは、アニマルセラピーの一種で動物を通じて心を癒やす治療を指します。今日は五匹のワンちゃんが登場、小型犬から大型犬までバラエティー豊かな面々です。どの犬も高度な訓練を受けているので吠えることは一切ありません。早速各利用者様の元へと向かいました。子犬を膝の上に乗せた利用者様の顔は満面の笑みが浮かんでいます。体を撫ぜて話しかける利用者様もいらっしゃいます。普段は表情の少ない方もこの時ばかりは笑顔になられるのが不思議です。【今月の楽しい誕生日会】十一月十八日今日は、十一月のお誕生日会がありました。対象となった利用者様は三名。そのうちご夫婦が偶然にも同じ誕生月でした。人生で一番の思い出を尋ねると「お互いが出会ったことです」とのお答えでした。うらやましい限りです。長生きをすることに益々魅力を感じますよね。本日誕生日を迎えられた方も歳を重ねられて素敵に見えます。多くの苦労や苦難があったでしょうが、今となってはそれも一つの思い出でしょうね。ほかの利用者様全員で歌を歌ってお祝いをしました。今月の名言格言七転八倒つまずいたりころんだりするほうが自然なんだな人間だもの相田みつお