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概要

BloomLetter98

近年、要介護者を介護する同居の配偶者や子夫婦もすでに高齢化しているという「老々介護」が年々増えているという報告があります。厚労省の発表では六十才以上同士の「老々介護」の割合は約七割、六十五才以上になると五割強、七十五才以上約三割という結果が出ています。国は、在宅介護の充実のため地域包括ケアシステムの構築を急いでいますが進捗しているようには見えず「老々介護」の課題は残されたままです。なかでも介護者も要介護認定受けている事態もかなりあると推測できます。二人世帯の二人共に要介護者であると在宅での生活は非常に危険であると言えます。一方施設系のサービスはというと、民間の有料老人ホームは活発な整備が進んでいますが、老々介護の世帯の入居が少ないと思われます。二人部屋が少ないというより、二人部屋の需要にマッチする物件が少ないので提供数が少ないのではないかと考えています。なぜ夫婦、親子での入居が少ないのか?一二人分の入居費用は負担が大きいのでは一軽度者の方の生活自由度が少ないのでは一暮らし慣れた地域と縁が切れるのがいやなのでは一四六時中一緒にいるのはしんどいのでは等々二人で入居するのはなかなか踏み切れないという人達の気持ちもよく分りますよね。それではいろいろな不安を取り除ける老人ホームがあればいいのではないでしょうか。私たちに提案があります。次号でお伝えしたいと思います。老々介護対策1デイサービス八重桜平城【優雅な日本舞踊会の訪問】十二月二日今回は朱花会の皆様による訪問です。催物は日本舞踊。踊り手さんの指先までの細やかで優雅な仕草に、利用者様の眼はくぎ付けになりました。厳しさの中にも憂いと優しさが感じられます。いよいよ最後というときに耳に馴染んだメロディーが聴こえてきました。そう、「炭坑節」です。それまでの緊張感もあってか、利用者様も急にザワザワしだしました。朱花会の皆様も手招きしてくださったので、何人かの利用者様が輪に入って踊りに参加され、師走を迎えた平城館は熱気溢れる歓声で満ちていました。【楽しみにしているフェイシャルエステです】十二月九日女性にとって「美」は永遠の憧れと言われています。幾つになっても若々しくいたいものですよね。そこで今回はフェイシャルエステの訪問です。専門のクリームを顔全体に塗ってマッサージ開始。微妙な指加減が皮膚の奥までクリームを浸透させていく様は、見ていても気持ち良さそうです。中には本当に居眠りされている方もいらっしゃいました。実際に施術前と後では皮膚の輝きが全然違っていて、利用者様も鏡でその効果を実感。満足いく結果に驚きと笑顔が満ち満ちていました。【楽しいクリスマスがやって来た】十二月二十五日楽しいクリスマスが平城館にもやってきました。職員スタッフによるキーボードの演奏で会が楽しくスタート。続けて、代表者ふたりが食べるシュークリームのどれかに辛子が入っており、それを利用者様に当ててもらうゲーム「ロシアンルーレットシュークリーム」で楽しんでいただきました。次はカラオケを使って、皆様でクリスマスソングを大合唱。最後はサンタクロースとトナカイが登場してプレゼントを渡しました。おやつの時間はシャンパンと手作りケーキをご用意して皆様と一緒に「メリークリスマス乾杯!!」。この響きだけがどこまでもこだましていました。新元号が令和になり昨秋に天皇陛下の即位の礼がとり行われました。その翌日に世界中のVIP六百人が出席する晩餐会が行われました。そのメニューは贅を尽くした献立であることは言うまでもないことですが、私が気になったのはメインディッシュの付合せに供された雑穀米のリゾットです。痩せた土地ゆえに稲作に不向きで作付けされた、貧しさのイメージがつきまとう雑穀がこの晴れの舞台で主役の「仔羊と黒トリュフの可麗なるパイ包み焼」をしっかり下支えしていたことに何かしら暗示的なものを感じたものでした。馳せ走るのひとりごと食の匠西勝康